ノルウェー発のジュエリーブランド「トムウッド(TOMWOOD)」は11月25日、海外初の旗艦店を東京・南青山にオープンする。同店は本拠地オスロにある旗艦店に続く、2店舗目になる。
スウェーデンのデザインエージェンシー、スペシフィック・ジェネリック(Specific Generic)との協業によりデザインされた店舗の広さは、2フロアの320平方メートル。ブランドのベースとする伝統的な北欧のタッチに、日本文化へのオマージュを掛け合わせた雰囲気を醸し出す。1階は、空間を仕切る床から天井までのスライド式ガラスディスプレーや長さ9mの木製のレジカウンターを設置し、異素材が共存する独特のバランス感を演出する。
アーカイブウオールには、日本の国旗にオマージュしデザインされた青山店限定のリング“マインド・リング・レッド・ガーネット(Mined Ring Red Garnet)”を含む、旗艦店限定のジュエリーをラインアップ。アルミニウムやスチールなどリサイクル可能で長持ちする素材を積極的に採用する他、デンマークのテキスタイルメーカー、クヴァドラ(Kvadrat)による古いテキスタイルをアップサイクルした循環型素材、リアリー(REALLY)を使ったアイテムの展示も行う。
2階は、“アパートメント”と名付ける招待者限定のプライベートギャラリーを設置。ブランドの創始者であるモナ・ヤンセン(Mona Jensen)=クリエイティブ・ディレクターがキュレーションした空間には、ノルウェーの家具デザイナーらによるレザーソファーやロングベンチなどを所々に置き、「トムウッド」の日本進出の背景にある人々やストーリー、インスピレーションを視覚的に表現しているという。また、石巻工房で製作されたダイニングテーブルとベンチ、1789年創業の小嶋商店が京都で繊細に作った京地張の提灯など、日本のデザインとのコンビネーションを楽しむことができる。
ヤンセン=クリエイティブ・ディレクターの夫であるモーテン・イサクセン(Morten Isachsen)最高経営責任者(CEO)は、「この店舗はわれわれのブランドやアイテム、そして取り巻く人々の交流点となる。お客さまと距離を置くのではなく、私たちなりの方法で心を開いてつながり、文化やエネルギーを分かち合いたい。今は伝統的な小売業だけで満足してもらえる時代ではない。人々はさらなるものを期待しており、それを提供していくことが重要だ」とコメント。
「トムウッド」は2013年にヤンセン=クリエイティブ・ディレクターが設立。定番のシグネットリングを現代的に解釈した小さなジュエリーコレクションが人気を集めた。またブランドは、環境に与える影響をできる限り減らすというコミットメントのもと、カーボンコンシャスなアプローチでデザインに取り組む。宝飾業界の持続可能性基準の権威である「責任ある宝飾品業のための協議会(Responsible Jewellery Council)の公式認定を受け、ケリング(KERING)と「カルティエ(CARTIER)」がジュエリー業界のサステナビリティを推進するパートナーシップ「ウォッチ&ジュエリー イニシアティブ 2030」のメンバーでもある。
オープン当日の11月25日12-14時の間、ヤンセン=クリエイティブ・ディレクターが店頭に立つ予定だ。
■ トムウッド 青山店
開業日:11月11日
営業時間:12:00〜20:00
定休日:不定休
住所:東京都港区南青山3-14-20