毎シーズン恒例の、現地取材記者と国内マーケット担当記者による座談会をお届け。さまざまなメディアが大騒ぎする“クワイエット・ラグジュアリー”へのギモンや、ランウエイ以外のトレンドまで、ざっくばらんなトークの中にはトレンドのヒントが詰まっている!? (この記事は「WWDJAPAN」2023年11月13日号からの抜粋で、無料会員登録で最後まで読めます。会員でない方は下の「0円」のボタンを押してください)
記者プロフィール
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ノームコアで苦しんだのに、
クワイエット・ラグジュアリーでいいの!?
藪野淳欧州通信員(以下、藪野):2023年春夏、23-24年秋冬シーズンに引き続き、今回もワードローブの定番を鮮度高く提案する大きな流れは継続しています。このトレンドブックのアイテムページで紹介しているのも、白シャツやデニムジャケットなど、ごくごく普通のアイテム(笑)。それを丁寧に仕立てたり、シルエットやボリュームを変えたり、スタイリングで遊んだりして、新鮮に見せるというアプローチが顕著です。
木村和花記者(以下、木村):ミラノでは、クワイエット・ラグジュアリーが共通のムード。ブラックやホワイトなどの一色コーデが目立ちました。だからこそ素材やフォルムがとても大事。「ボッテガ・ヴェネタ(BOTTEGA VENETA)」や「ジル サンダー(JIL SANDER)」のように、クラフツマンシップを強く感じるブランドが印象的でした。
藪野:パリはそれほどクワイエット・ラグジュアリーではなく、見慣れたアイテムがベースだけど、ひねりが効いているという印象が強かったです。
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