「ルイ・ヴィトン(LOUIS VUITTON)」は、ニコラ・ジェスキエール(Nicolas Ghesquiere)=ウィメンズ・アーティスティック・ディレクターとの契約を5年更新した。同氏は2013年にマーク・ジェイコブス(Marc Jacobs)の後任として現職に就任し、今年で10年目。
ジェスキエール=ウィメンズ・アーティスティック・ディレクターは、米「WWD」とのインタビューで、「(契約更新を)とてもうれしく思うし、こうして信頼してもらえて大変光栄だ。この10年間で培ってきたものを、新たな章でさらに発展させていけることに深い満足感を覚える」と語った。
ピエトロ・ベッカーリ(Pietro Beccari)=ルイ・ヴィトン会長兼最高経営責任者は、「クリエイティブの方向性を示して指揮を取ることにおいて、ニコラは最も才能がある人物の一人。未来を予想することに長けており、トレンドを読みつつ、新たなトレンドを作り出すことができる。これはマーケットリーダーに欠かせない資質だ。同時に、ニコラは『ルイ・ヴィトン』のアイコンや歴史に関する幅広い知識があり、メゾンを深く理解している」と評価。また、デビューショーで披露したアイコンバッグの“プティット・マル(Petite Malle)”から、就任当時に手掛けたバッグで今年8月に新作を発表した“GO-14”まで、レザーグッズのヒット商品を生み出す能力の高さについても称賛した。
同ブランドを擁するLVMH モエ ヘネシー・ルイ ヴィトン(LVMH MOET HENNESSY LOUIS VUITTON)は、ブランド別での売上高を開示していないが、ジェスキエール=ウィメンズ・アーティスティック・ディレクターが就任して以来、「ルイ・ヴィトン」の売り上げはおよそ3倍に成長したと見られている。