東京コレクションで多くのブランドのメイクをサポートする「M・A・C」プロチーム。このチームを率いているのが、池田ハリス留美子・新シニアアーティストと、ジェームス・モロイ=メイクアップ アーティストリー ディレクターの2人。今回は、ジェームス=メイクアップ アーティストリー ディレクターにインタビューを行ない、2014-15年秋冬シーズンのメイクトレンドやバックステージで愛用しているアイテムについて語ってもらった。
Q.2014-15年秋冬シーズンのメイクトレンドは?
——2014-15年秋冬コレクションは面白いトレンドがみられた。多くのメイクアップアーティストが提案したのが、リアルネス。では「リアルビューティ」とは何か?それは素肌や素顔の美しさをいかしたナチュラルな美しさを引き出すアプローチだ。また、色みのトレンドも面白かった。アイシャドウはオークにモスやセージグリーンをブレンドし、アイライナーでペトロールブルーやシアンなどの鮮やかなブルーをアクセントにいれるアイメイクが多く見られた。肌は引き続き、ロー(素肌)っぽさがトレンド。ファンデーションの代わりにコンシーラーやBBを使い、素肌がアップグレードしたようにみせるアプローチが多かった。
Q.2014-15年秋冬シーズンのバックステージで、よく使った製品は?
——まずは素肌っぽい美しい肌を作るため、M・A・Cがバックステージでよく使ったアイテムがコンパクトタイプのBB「M・A・C プレップ プライム ビューティ バーム コンパクト SPF 30」。輝きは与えるけれど、ファンデーションほど重くない。僕にとっても、今シーズンのホットアイテムだね。オークやモスグリーンは、2014-15年秋冬のトレンドカラー。よく使ったのは、「M・A・C クリームカラー ベース」のカーキのようなカラー。オークカラーは目周りの肌色にもよくなじみ、ナチュラルに仕上がる。そして、今シーズンよくアクセントに使われていたカラーがブルー。ペトロールブルーやシアンなど、さまざまなブルーが見られた中で、よく使ったのは「M・A・C テクナコール オート ドゥ ブル」。ペトロブルーにグリーンのニュアンスが混じった色みが絶妙。くっきり描いても、にじませても使えるマルチユースなアイテムだ。