秋葉原の複合施設、秋葉原UDXは、メディアアーティストの落合陽一が秋葉原の街に着想したオブジェとイルミネーションを公開した。その初日である11月15日、落合陽一を招いた点灯式を開催した。
同社は、オタク・サブカルチャーの街としてだけでなく、ITを駆使した未来型都市としての可能性を秘める街である秋葉原が、ITによって将来をリードする街としての変化する時を迎えていると考え、落合陽一に依頼したという。
今回のイルミネーションでは、LEDを使用したインフィニティミラーをメーンオブジェとし、西側街路樹外側に19本のLEDテープライトを用いたイルミネーション装飾を施した。
落合は、秋葉原について次のように語った。「小学生の頃から通っていました。中学生になるとゲームを買いに来て、高校生の頃は日暮里の開成高校だったので、ここまで歩いて来ていた。昔は電気の街だったが、オタク文化の街になりAKB48の街になり、10年おきのペースで姿を変えていて、時代ごとの変化を楽しめる」。
今回のプロジェクトでどんな構想を練ったのか聞かれると、「秋葉原のプロジェクトのため、近隣の電気屋で買える電子パーツを使って飾りつけをしたかった」と話した。
LEDを使用したインフィニティミラーは「秋葉原にゆかりのあるアニメや半導体の基盤、CPU、電子部品をディープラーニングさせて作った画像と低音に反応した動き、テープLEDの雰囲気が流れてくる構造になっている。ここは近くを鉄道が通る低音が豊かな場所のため、低音に反応するように動くサウンドインタラクティブな作りにした。近づいて撮ると、中は無限反射になっているので、秋葉原のすき家やラーメン屋の明かりが広がって見える」。
街路樹のテープLEDについては「こちらは大変で、主に職人さんが非常に困っていたが、“生花のように気持ちよくLEDテープをつけてくれ”と頼んだ」と話した。
■秋葉原UDXの落合陽一によるイルミネーション「リフレクター」
会期:〜12月25日
店頭時間:毎日17〜23時
場所:秋葉原UDX
住所:東京都千代田区外神田4-14-1