ポルトガルの首都リスボンで、2024年春夏シーズンの「リスボア・ファッション・ウイーク(Lisboa Fashion Week)」が10月に開催された。同イベントは年2回の実施で一般に開放しており、今年で30年目を迎えた。会期中の4日間は最高気温35度以上の猛暑日が続いたため、会場に集った男女の若者は夏服に身を包んでいた。ゲストのスタイルは、ラテンの国らしい明るいカラー使いやインパクトのあるプリントと、黒を基調としたモノトーンのスタイリングに二極化。“Y2K”トレンドの名残りを感じさせるローライズジーンズとクロップドトップスや、「フェンディ(FENDI)」の“バゲット”バッグ、そしてポルトガル発ブランド「コンスタンサ エントルード(CONSTANCA ENTRUDO)」が人気だった。リスボンは、石畳と坂の多い起伏に富んだ地形のためか、シューズは男女問わずスニーカーの着用率が高かった。存在感のあるジュエリーと赤や青のヘアカラー、ドレッド、カーリー、三つ編みまでバラエティー豊かなヘアスタイルも、“装飾主義”スタイルの一部として個性を放っていた。あらゆるスタイルにニュアンスをプラスする4つのテクニックを、ポイント別に紹介する。