英国・ロンドン発のインディペンデント・ファッション誌「10マガジン(10 MAGAZINE)」は2024年9月に日本版となる「10 ジャパン(10 JAPAN)」を創刊する。編集長には、増田さをり前「ヴォーグ ジャパン(VOGUE JAPAN)」ファッション・ディレクターが就任。編集チームの詳細は、追って発表される予定だ。
同誌のコンテンツは、紙媒体、デジタル、動画、ソーシャル・プラットフォームを中心に、グローバルなマルチチャネルネットワークで配信される。紙媒体は英国版同様、9月と3月の年2回発行予定。将来的にはメンズ誌「10 メン ジャパン(10 MEN JAPAN)」と、雑誌とポスターの構成で紙媒体の可能性を探求する「10+ ジャパン(10+ JAPAN)」の刊行も計画する。
「10 マガジン」は01年、ソフィア・ネオフィトウ・アポストロウ(Sophia Neophitou-Apostolou)編集長が創刊。03年には「10 メン(10 MEN)」、18年には「10+」をローンチした。英国外では、13年にオーストラリア版、23年9月にアメリカ版を創刊。最近のインタビューで、ネオフィトウ・アポストロウ=グローバル編集長は、フランスとイタリアなどフランチャイズでのさらなる海外展開の可能性も示唆している。
日本版を率いる増田編集長は、「ジバンシィ(GIVENCHY)」や「ボッテガ・ヴェネタ(BOTTEGA VENETA)」のPRとしてファッション界でのキャリアをスタート。05年にエグゼクティブ・ファッション・エディターとして「ヴォーグ ジャパン」編集部に加わった。その後、ファッション・マーケット・ディレクターを経て、18年にファッション・ディレクターに昇進。23年に退社した後は、フリーランスで活動してきた。
就任に際して、増田編集長は「ソフィアや彼女のチームとの新たな冒険をとても楽しみにしています。私は子どもの頃から日本、イタリア、フランスの文化の中で過ごし、その生涯の経験が私のファッションへのアプローチを形成してきました。『10マガジン』ファミリーの新しいメンバーとして、そんな多様な文化の中での生活経験とボーダレスな文化的マインドセットを『10 ジャパン』に持ち込みたい。それが、新しい日本の展望の未来に貢献できると信じています」とコメントした。