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「アンテプリマ」バッグがリバイバルで20代にヒット 二極化するバッグ市場の勝者は?

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街を歩いていて、アラフォー世代以上にとっては少し懐かしさも感じるバッグをよく見かけるようになった。荻野いづみが手掛ける「アンテプリマ(ANTEPRIMA)」のワイヤーバッグだ。20年ほど前に一大旋風を巻き起こし、その後も定番として売り続けてきた同シリーズのバッグが、今改めて20代にヒットしている。「買ったのは今から1年前くらい。決め打ちで探していたわけでなく、店の前を偶然通ってかわいいなと思って購入した。手の出しやすい価格もよかった」と話すのは、原宿で声をかけた20代の女性。彼女が身につけていたチェーンショルダー付きのミニサイズ(3万4100円)が今の売れ筋。より大きな手提げタイプが主流だった以前とはそこが違う。

20代客が増えているのは、「(チェーン付きミニサイズモデルの)“スタンダード ミニアトゥーラ”を発売した2021年以降」と同ブランドの広報担当者は話す。以前の顧客は40代以上が中心だったが、ミニバッグ自体の人気も後押しする形で「徐々に若年層に支持が拡大。23年春夏は20〜30代がワイヤーバッグ購入客全体の46%に高まり、うち92%を新規客が占めた」という。ブランド側でもPRはもちろんしているが、それ以上に「購入したお客さまによるSNSの投稿によってファンが広がっている」。

若年の客が増えたことで、50代客も増えているという。「既存顧客の戻りも増えているが、最近街やSNSで見かけて気になったという新規客も多い。お嬢さんが購入のために来店し、同行したお母さまも気に入って購入するといったケースもある」。単品売りしているチェーンだけを買い足して、昔使っていたバッグを復活させる客もいるそうだ。

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