今回の「DXアワード」では、①サステナビリティ&ESG ②幸福度/CX ③既存の技術アップデート/イノベーション ④産業全体のグッドウィルの後押し/バリューチェーン―という4つの指針を掲げた。ファッション&ビューティ産業の健全かつ持続可能な成長のためには、この4つが重要だと確信している。新しいテクノロジーやサービス、テック企業の存在が、新しいファッション&ビューティ産業の未来の姿を描き出すと信じている。(この記事は「WWDJAPAN」2023年11月20日号からの抜粋です)
フィジカルとデジタルを融合
既存技術のアップデートを目指せ
「DXアワード」の3つ目の賞は「イノベーション賞」で、リングブル(LINGBLE)の「グローバルガイド/リングブル(Lingble)」が受賞した。リングブルのユニークな出自と経営スタイルについては、こちらのインタビューを参照してほしいが、同社が審査員から高く評価を受けたのは、自らリスクを負いながら、日本企業の課題であるグローバル市場攻略のためのノウハウと資産を確立していった点にある。同社の原田真帆人CEOが言う通り、「グローバル市場の攻略に、奇手や魔法の杖はない。必要なのは、現地で当たり前の決済手段が使え、早く正確に購入者の手元に届けられること。だが、それが難しい」。まさに金言だ。テクノロジーだけに逃げず、高い壁を克服することに真摯に向き合う、その姿勢こそがイノベーションの本質であり、リングブルはそれを見事に成し遂げている。
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