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「ベルルッティ」のアントワン・アルノーCEOが退任し非業務執行会長に 後任は「ショーメ」のCEO

LVMH モエ ヘネシー・ルイ ヴィトン(LVMH MOET HENNESSY LOUIS VUITTON以下、LVMH)が擁する「ベルルッティ(BERLUTI)」のアントワン・アルノー(Antoine Arnault)最高経営責任者(CEO)が退任することが明らかになった。後任は同じくLVMHが擁する「ショーメ(CHAUMET)」のジャンマルク・マンスヴェルト(Jean Marc Mansvelt)CEOで、米「WWD」によれば、2024年1月1日付で就任するという。なお、マンスヴェルトCEOの後任には、やはりLVMHの傘下である「フレッド(FRED)」のチャールズ・レオン(Charles Leung)CEOが同日付で就任する。レオンCEOの後任は未定。

ベルナール・アルノー(Bernard Arnault)LVMH会長兼CEOの長男であるアントワンは、非業務執行会長としてベルルッティに残るほか、グループ内で新たな要職に就くものと見られている。なお、同氏はほかにもロロ・ピアーナ(LORO PIANA)の会長や、LVMHのヘッド・オブ・コミュニケーション&イメージに加えて、一族の持株会社であるクリスチャン ディオールSE(CHRISTIAN DIOR SE)のCEO兼副会長を務めるなど多くの役職を担っている。

「ベルルッティ」は1895年にパリで創業し、1993年にLVMHの傘下となった。売り上げの80%はフットウエアによるものだったが、2005年にはレザーグッズ分野に進出。11年にアントワンが現職に就任し、12年には初代のアーティスティック・ディレクターとなったアレッサンドロ・サルトリ(Alessandro Sartori)による初のランウエイショーを行なった。16年からはハイダー・アッカーマン(Haider Ackermann)が、18年から21年4月まではクリス・ヴァン・アッシュ(Kris Van Assche)がアーティスティック・ディレクターを務めたが、その後は同職を置かず、デザインスタジオがコレクションを制作している。なお、「ベルルッティ」は、24年にパリで開催される夏季オリンピック・パラリンピックの開会式に参加するフランスチームの公式ウエアをデザインすることを11月17日に発表した。

マンスヴェルトCEOは、1988年にロレアル(L'OREAL)でキャリアをスタート。2004年にレザーグッズおよびアクセサリー部門のディレクターとしてルイ・ヴィトン(LOUIS VUITTON)に加わった。その後、ロロ・ピアーナを経て、15年より現職。

レオンCEOは、カルティエ(CARTIER)のマーケティングやリテール部門で経験を積んだ後、06年にショーメに加わり、インターナショナル・セールス・アンド・ディストリビューション部門を率いていた。18年11月に現職に就任。

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