森ビルの大型複合施設「麻布台ヒルズ」が11月24日に開業する。“Modern Urban Village”をコンセプトに、緑を多用した設計で“Green & Wellness”を打ち出す。商業施設ゾーンには来春までに約150店舗が出店。ラグジュアリー・ブランドのブティックから飲食店までいろいろな店舗で構成される。レジデンスやホテル、オフィスなどもあり、さまざまな需要が見込めそうだ。
タワープラザ3階にオープンする「ザ コンランショップ 東京店(以下、コンランショップ)」は、日本で7つ目のショップ。日本では初のレストランを併設した同店舗は約1300㎡で、自然光が降りそそぐ開放的な空間では、家具をはじめ、食器や雑貨、アパレルなど衣食住を彩るアイテムをそろえる。“上質な日常”をコンセプトに、世界各国、日本国内から選りすぐった商品やオリジナルで制作したものを提案する。
名作からコレクター垂涎のフレンチビンテージ家具まで
ショップの中心のスイング・エリアは、インテリアのアイデアを発信するスペース。「コンランショップ」というと、カラフルなイメージが強かったが、ここでは、素材そのものの質感などにフォーカスした空間を紹介する。名作家具やオリジナルの家具をはじめ、オープン時には期間限定でビンテージ家具ギャラリーのギャルリ・ワンがミッドセンチュリーのフランス家具を展示販売する。ピエール・ジャンヌレ(Pierre Jeanneret)によるインド・チャンディーガルの家具をはじめ、シャルロット・ペリアン(Charlotte Perriand)が手掛けたスキーリゾート「レ・ザルク」からの家具など、コレクター垂涎のアイテムをそろえる。また、ガーデニングのコーナーも充実。観葉植物だけでなく盆栽を楽しむ道具などもそろえ、京都の観葉植物専門店コトハのスタッフによるレクチャーなども開催予定だ。
ここに行けば出合えるブランドも
アパレルコーナーでは、韓国発「モノハ(MONOHA)」を日本初で紹介するほか、「アエタ(AETA)」や「グラフペーパー(GRAPHPAPER)」「エイトン(ATON)」から上質な日常着や雑貨を提案。また、ジュエリーやコスメもあり、韓国発人気フレグランス「ノンフィクション(NONFICTION)」なども販売する。4代続く東京の染屋による極上リネンやタオル「エシャペ(ECHAPPER)」や使い込めば使い込むほど馴染む調理器具の釜浅商店の常設コーナーも登場。日々の暮らしをキュレーションする感覚で集めた商品を販売する。
バーとしても楽しめるどこか懐かしいレストラン
「コンランショップ」が運営する日本初「オルビー レストラン」は、創業者テレンス・コンラン(Terrence Conan)のミドルネームである“オルビー”から名付けられた。約200平方メートルの開放感溢れる空間には、カウンターとテーブル席があり、レストランだけでなく、バーとしても楽しめるようになっている。提供する料理はモダンフレンチで、フィッシュ&チップスやビーフ・ウェリントンなどイギリスならではのメニューもある。同レストランのヘッドシェフは、ビストロ「ウグイス」や「オルガン」の店主である紺野真。作り手の顔が見える食材を使用し、一手間かけた料理と丁寧に選んだナチュラルワインを提供する。食器やスタッフのウエアはオリジナルで、どこか懐かしく親しみのわくレストランになっている。