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連載 ファッション業界人も知るべき今週のビューティ展望 第134回

京都「T8」にみる、商業施設の役割とは

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【連載】ファッション業界人も知るべき今週のビューティ展望

ビューティ賢者が
最新の業界ニュースを斬る

ビューティ・インサイトは、「WWDJAPAN.com」のニュースを起点に識者が業界の展望を語る。
今週は、代官山と京都に誕生した情報・価値の発信拠点の話。

弓気田みずほ/ユジェット代表・美容コーディネーター プロフィール

(ゆげた・みずほ)伊勢丹新宿本店化粧品バイヤーを経て独立。化粧品ブランドのショップ運営やプロモーション、顧客育成などのコンサルティングを行う。企業セミナーや講演も。メディアでは化粧品選びの指南役として幅広く活動中

【賢者が選んだ注目ニュース】

10月17日にオープンした京都高島屋S.Cの専門店ゾーン「T8」は、高島屋京都店に隣接する地下1階~地上7階の約1万3000㎡の売り場面積に、カテゴリーごとのフロア構成にとらわれないバラエティーに富んだ51店舗が集まった。筆者もオープン初日に足を運んだ。

ファッション・ライフスタイル・フードといったカテゴリーに加え、カルチャー・アートの要素を取り込んだテナント構成が大きな特色となっており、最大の目玉は7階のワンフロアを占める「ニンテンドウ キョウト」。オープン当日は整理券制となっており、午前中の段階ですでに当日分の整理券の配布が終了していた。他にも2フロアを占める「京都 蔦屋書店」を筆頭に、「まんだらけ京都店」「フェイスレコード」といった趣味性・アート性の高い専門店が並んでおり、従来の百貨店業態ではアクセスの難しい客層までを取り込むことが可能になった。

蔦屋書店が展開するワークスペース「シェアラウンジ」も併設され、外国人客がPCを広げる姿も多くみられた。国内外からの観光客であふれかえる四条河原町にあって、さまざまな人が出会う「交差点」になりたいという館の思いを感じられた。

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