ビジネス

「麻布台ヒルズ」高級消費つかめるか 港区で広がる森ビル「ヒルズ経済圏」

有料会員限定記事

森ビルは大型複合施設「麻布台ヒルズ」(東京・港区)を11月24日に開業した。用地取得を含めて開発に35年の歳月を費やした同施設は、オフィス、商業施設、文化施設、住宅、医療機関、インターナショナルスクールなどが集まる新しい街である。商業施設に関しては、ラグジュアリーブランドなど高級消費に的が絞られている。(この記事は「WWDJAPAN」2023年11月27日号からの抜粋です)

麻布台ヒルズは、日本郵政グループ飯倉ビルおよび周辺の古い住宅地の再開発によって誕生した。区域面積は8.1ヘクタール。六本木ヒルズの11.6ヘクタールには及ばないものの、延べ床面積、オフィス面積、住戸数では六本木ヒルズを上回る。森ビルは「六本木ヒルズにも匹敵するスケールとインパクトがあるプロジェクト」と重要性を強調する。

商業施設は来年春の全面開業時には150店舗・2万3000㎡になる。六本木ヒルズの210店舗・4万㎡に比べると小ぶりだが、「エルメス」「ディオール」「セリーヌ」といったラグジュアリーブランドをはじめ、有力セレクトショップや高級レストランの顔ぶれも充実している。商業施設の売上高の目標は非公表。それでも森ビルの辻慎吾社長は「六本木ヒルズと比較して、商業の坪効率(1坪当たりの売上高)は同じか、超えるレベルを目指している」と明かす。

この続きを読むには…
残り2442⽂字, 画像8枚
この記事は、有料会員限定記事です。
紙版を定期購読中の方も閲覧することができます。
定期購読についてはこちらからご確認ください。

関連タグの最新記事

最新号紹介

WWDJAPAN Weekly

リーダーたちに聞く「最強のファッション ✕ DX」

「WWDJAPAN」11月18日号の特集は、毎年恒例の「DX特集」です。今回はDXの先進企業&キーパーソンたちに「リテール」「サプライチェーン」「AI」そして「中国」の4つのテーマで迫ります。「シーイン」「TEMU」などメガ越境EC企業の台頭する一方、1992年には世界一だった日本企業の競争力は直近では38位にまで後退。その理由は生産性の低さです。DXは多くの日本企業の経営者にとって待ったなしの課…

詳細/購入はこちら

CONNECT WITH US モーニングダイジェスト
最新の業界ニュースを毎朝解説

前日のダイジェスト、読むべき業界ニュースを記者が選定し、解説を添えて毎朝お届けします(月曜〜金曜の平日配信、祝日・年末年始を除く)。 記事のアクセスランキングや週刊誌「WWDJAPAN Weekly」最新号も確認できます。

@icloud.com/@me.com/@mac.com 以外のアドレスでご登録ください。 ご登録いただくと弊社のプライバシーポリシーに同意したことになります。 This site is protected by reCAPTCHA and the Google Privacy Policy and Terms of Service apply.

メルマガ会員の登録が完了しました。