アフターコロナ時代を迎え、ファッションやビューティ業界では、イベントが百花繚乱だ。イベントに積極的なのは、そんな業界に寄り添ってきたファッション&ビューティメディアでも変わらない。今秋は、周年のお祝いから社会的な課題に対するアティチュードの発信まで、多くのメディアがほぼ毎週、都内のどこかでイベントを開催。より小さなクローズドイベントにも積極的らしい。そこで、今年のメディア特集は、イベントにフォーカス。さまざまなイベント取材と編集長たちのインタビューから見えてきたのは、好きなときに好きなように、360度全方位的に、没入できるイマーシブなメディアを目指すことによる「自立」への気運だ。(この記事は「WWDJAPAN」2023年11月27日号からの抜粋で、無料会員登録で最後まで読めます。会員でない方は下の「0円」のボタンを押してください)
コロナ時代の低迷・停滞期を乗り越えたファッション&ビューティ業界は、バラつきはあるもののおおむね順調。特にファッションのラグジュアリーやビューティのプレステージブランドは国内では比較的好調で、こうしたブランドが出稿するモードやラグジュアリーメディアも、今年は紙媒体を中心に底堅い。ウェブメディアは、媒体が持ち前の人選・アサイン力を発揮して芸能人やインフルエンサー、KOLを起用したビジュアルを作成して発信するほか、そのクリエイティブをブランドに納品。この手段は、新たなマネタイズの手法として定着した。
今年はラグジュアリー誌を中心に堅調
ただ、来年も順風満帆とは限らない
とはいえ、メディアを取り巻く環境が一点の曇りもないほど明るいとは言い難い。例えば好調だったラグジュアリーブランドは今年、アメリカで苦戦、中国でも停滞気味。相次ぐ値上げで日本でも右肩上がりの成長が止まったり、鈍化したりのブランドが増えている。こうしたブランドは来年、今年の実績に応じて広告予算を修正する。来年も、今年のようにブランドの広告予算が潤沢とは限らない。
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