ファッション

マッシュルームレザーのマイコワークスが初の大規模工場を米サウスカロライナ州にオープン

きのこの菌糸体を用いて代替えレザー素材を製造する米新興企業のマイコワークス(MYCOWORKS)はこのほど、米サウスカロライナ州のユニオン群に初の大規模生産工場をオープンした。特許技術“ファイン マイセリウム(Fine Mycelium)”を用いてオーダーメードで作るマッシュルームレザー素材「レイシ(Reishi)」を製造する。

敷地面積は約1万2634平方メートルで、世界最大の菌糸体生産拠点となる。現在の従業員数は約150人。最大で約400人の従業員を雇用予定だ。同社は連邦政府の金融プログラムを通じて、質の高い雇用を生み出すという理由から3000万ドル(約44億円)の資金援助を受けている。

テープカットセレモニーでダグ・ハーデスティ(Doug Hardesty)最高執行責任者は、「当社の成功は、私たちのチームの創造性と専門性にかかっている。地域との連携も欠かせない。地域の教育機関やリーダーたちとのパートナーシップで、継続的なトレーニングと質の高い雇用を生み出していきたい」と話した。

マイコワークスは2013年創業。高い強度と耐久性を持つ“ファイン マイセリウム”を用いた「レイシ」が代表的な商品。21年には「エルメス(HERMES)」と協業し、“ファイン マイセリウム”技術を活用して開発した素材「シルヴァニア(Sylvania)」を発表した。

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