中国の年間最大の商戦ダブルイレブン(W11、独身の日)では日本企業の苦戦や処理水問題の影響、中国版TikTokのドウイン(Douyin、抖音)や短尺動画アプリのクアイショウ(Kuaishou、快手)のインタレストコマースの成長などさまざまなトピックスが見られた。中国現地に運営拠点を持ち、中華圏に特化したデジタルマーケティング事業を展開するアンボット(UNBOT)の福積亮グローバル営業統括と李奕暄グローバル営業部プロデューサーに、今年のダブルイレブンを振り返ってもらうとともに今後の中国市場の見立てを聞いた。
ECの流通取引総額は減少、ライブコマースは伸長
今年のダブルイレブンは、EC全体の流通取引総額(以下、GMV)が前年比2.08%増の1兆1386億元(約22兆7720億円)と微増にとどまった。福積統括は「EC市場の伸びには限界があるので微増は予想通り。今年の特徴は、総合ECの減少とインタレストコマースの成長だ」と話す。Tモール(TMALL、天猫)、JDドットコム(JD.COM、京東)、ピンドゥオドゥオ(PINDUODUO、拼多多)など総合ECの合計GMVは同1.12%減の9235億元(約18兆4700億円)だった一方、ライブコマースプラットフォームは同18.6%増の2151億元(約4兆3020億円)と大きく伸ばした。
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