メディアのイベントの目的は、メディア自体のように千差万別。新たな出会いから、既存読者との繋がり、そして一方通行ではないデジタルコミュニケーション、社会課題に向き合ったアティチュードの発信まで幅広い。そして、目的に応じてコンテンツまで「編集」できるのがメディアの強みだ。各社は、何を目的に、どんなイベントを開いたのか?(この記事は「WWDJAPAN」2023年11月27日号からの抜粋です)
集英社「リー」
喜多佳子/集英社「リー」統括編集長
集英社の「リー(LEE)」は10月1日、創刊40周年の記念イベントを大手町三井ホールで開催した。MEGUMIのトークショーをメインとした第一部と、創刊40周年企画の「家族が笑顔になるキッチン大賞」の審査員トークショー&授賞式の第二部には、それぞれ250人の読者を招待した。
「リー」に携わって20年以上という喜多佳子統括編集長は、当時の編集長が大阪や広島なども回って1000人の読者と交流した35周年企画を振り返りながら、コロナ禍のせいで、2021年に現職に就任して以降は「『リー』が誇る読者ブロガー組織『LEE100人隊』との交流さえ、ずっとオンライン形式だった」という悔しさを長らく抱いていた。加えて喜多統括編集長は、トップに就いてから掲げた方針は「『リー』を一生愛せる雑誌に」。そこで40周年イベントを「『リー』の世界観が大好きな人たちが、熱量高く語り合える集まり」にしようと考え、オフラインで、一般読者も招くことを決めた。この規模感は、「リー」40年の歴史の中で初めてだ。
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