ドラッグストアのヘアケア売り場はここ5年でゴールデンゾーンの顔ぶれが変わり、ベンチャー企業が手掛けるプレミアムヘアケアブランドが占拠するようになった。時代のムードを取り入れた情緒的価値を重視する商品が軒並みヒットを飛ばし、存在感を高めている。メーカー間の競争は激しくなるが、ヘアケア市場の盛り上がりに期待がかかる。(この記事は「WWDJAPAN」2023年11月27日号付録「WWDBEAUTY」からの抜粋です)
アイエヌイー(I-NE)
“情緒的価値”が響き首位独走
I-neが破竹の勢いでトップを独走する。2015年に誕生した「ボタニスト(BOTANIST)」はシリーズ累計販売数1億6000万個(15年1月~22年11月16日の全カテゴリー累計販売実績)を突破。夜間美容に着目した「ヨル(YOLU)」は、23年1〜9月の売上高が前年同期比106.6%増の94億4000万円を記録し、9月単月では国内のドラッグストア市場におけるヘアケアブランド別売り上げシェアNo.1(ドラッグストア市場における単体企業別のシャンプー・リンスカテゴリー販売金額)を獲得。快進撃が止まらない。2ブランドが好調の理由は「総合力」(上田隆司執行役員)と語る。「新しい概念やユニークなパッケージ、商品のパフォーマンス、配荷に至るまで全てがつながり実を結んでいる」と分析する。
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