ドラッグストアのヘアケア売り場はここ5年でゴールデンゾーンの顔ぶれが変わり、ベンチャー企業が手掛けるプレミアムヘアケアブランドが占拠するようになった。時代のムードを取り入れた情緒的価値を重視する商品が軒並みヒットを飛ばし、存在感を高めている。メーカー間の競争は激しくなるが、ヘアケア市場の盛り上がりに期待がかかる。(この記事は「WWDJAPAN」2023年11月27日号付録「WWDBEAUTY」からの抜粋です)
ヴィークレア(VICREA)
1500円台激戦区の中で価格以上の品質を提供
ヴィークレアは、ハチミツ美容の「アンドハニー(&HONEY)」を筆頭に“夜活美容”に着目した「セラティス(THERATIS by mixim)」やオーガニックヘアケア「ミクシム ポーション(MIXIM POTION)」などを展開する。3ブランドとも定番シャンプーは、I-neの「ボタニスト(BOTANIST)」と並ぶ1540円の同価格帯で設定している。「1400〜1500円で何ができるかが基準となっている。それ以上の値付けでヒットした商品はほぼない」(岸野洋之社長)という。「他社の参入も多く、激戦価格帯であるが、それぞれ1000円台の価格帯では出せないクオリティーや素材を使用している。価格は同じであるが、ターゲット世代を分け、プロモーションやパッケージ、香りもターゲットに合わせている」と自社内で競合が起きないように緻密な戦略を練る。
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