左から:ウェレンドルフのクリストフ・ウェレンドルフ4代目当主兼CEO、5代目として2023年にファミリービジネスに加わった娘のイザベル、マーケティング&PR部門を担当するクリストフの弟ゲオルクの妻のクラウディア、4代目を兼任し工場管理など品質に携わる弟のゲオルク、3代目当主ハンスペーターの妻のエヴァ、3代目当主ハンスペーター
ドイツ発「ウェレンドルフ(WELLENDORFF)」は、“FROM LOVE. THE BEST.(愛を込めて、最高のジュエリーを)”をコンセプトに掲げるジュエラーだ。同ブランドは、今年創設130周年の節目を迎えた。ジュエリーは全て18金でつくられ、ドイツを代表するジュエラーとして、王室をはじめ世界中の顧客から高い支持を得ている。1世紀以上にわたる一貫した家族経営によって生み出される唯一無二のクリエイション。家族愛と革新の融合、高度なクラフツマンシップが可能にする「ウェレンドルフ」のジュエリーの魅力に迫る。
ドイツを代表する 一族経営のジュエラー 「ウェレンドルフ」とは
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左と右(リングの正面がW、裏がハート:“ジェニュイン ラブ”リング(18K、ダイヤモンド、エナメル)各575万3000円、中:“ジェニュイン ラブ ファイン”リング(18K、ダイヤモンド、エナメル)196万9000円
10種類もの異なる大きさのダイヤモンドがぎっしり精巧に敷き詰められたリングは「ウェレンドルフ」の高度な職人技を象徴するアイテムの一つ。このリングのセッティングには、通常15種類のところ40種類もの工具を使用している。一見ランダムに見えるが、石の配置が決まっているため、職人が一つ一つ最適なダイヤモンドを選びセッティングする
“エンブレイス ミー ジェニュイン ラブ”ブレスレット(18K、ダイヤモンド、エナメル)886万6000円。“ジェニュイン ラブ”は「ウェレンドルフ」の驚異的な技術が集約されたアニバーサリーコレクション
“エンブレイス ミー ジェニュイン ラブ”ブレスレット(18K、ダイヤモンド、エナメル)886万6000円。ダイヤモンドがキューブ状のパーツに一つ一つ職人の手作業でセットされている
“ジェニュイン ラブ”ネックレス(18K、ダイヤモンド、エナメル)1417万9000円
“ジェニュイン ラブ”ネックレス(18K、ダイヤモンド、エナメル)1417万9000円。柔軟性のある“シルクコーデル”とダイヤモンドのパーツを組み合わせ、着ける人にぴったりフィットするように仕上げるには高度な職人技が必要だ
「ウェレンドルフ」は1893年、エルンスト・アレクサンダーとジュリー・ウェレンドルフによって創設され、ヨーロッパ王室のためのジュエリーを制作していた。1936年、2代目であるDr. アレクサンダー・ウェレンドルフに受け継がれ、特殊なプレス機を用いたゴールドのシグネットリングの製造を開始し、多くの女性を魅了した。その後1960年にハンスペーター・ウェレンドルフが経営を引き継ぎ、妻のエヴァとともに革新的かつクリエイティブな才能を発揮。ブランドのトレードマークである“ダイヤモンドW”や、ブランドのアイコンである繊細なゴールドでつくられたネックレス“シルクコーデル”が誕生した。91年にクリストフ、93年にクリストフの弟のゲオルクが「ウェレンドルフ」に参画。透明度の高いオリジナルの“コールドエナメル”などを考案し、ジュエリーの歴史に革新をもたらし続けている。家族への愛をインスピレーション源に最高のジュエリーを生み出してきた「ウェレンドルフ」。その揺るぎない原点はファミリービジネスにあり、1世紀以上の歴史とともに創業者たちの物語が現代に引き継がれている。
愛が紡いだ 壮麗なクラフツマンシップ
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“プリンセス”ネックレス(K18、ダイヤモンド)316万8000円
SOFTEST NECKLACE 最高にやわらかいネックレス
“シルクコーデル”ネックレスは、約50年前、3代目のハンスペーターの妻、エウァがきっかけで誕生した。彼女は、ハンスペーターにシルクカーテンのタッセルのようになめらかな着け心地のゴールドのネックレスが欲しいとリクエスト。彼は、つくるのは不可能だと思われていたシルクのようにしなやかな18金のネックレスを2年かけて開発。繊細な肌触りは目を閉じていても分かるほどで、まるで着用してないような軽やかな着け心地だ。“シルクコーデル”は、“世界で最もやわらかいネックレス”や“ネックレスの女王”と呼ばれる特別なジュエリーになった。
“ゴールデン レインボー”リング(K18、ダイヤモンド、エナメル)389万4000円
MOST VIBRANT RING 最も生き生きと輝くリング
クリストフが25年以上前に妻イリスのためにつくったのが“コールドエナメル”リングだ。妻を驚かせたいと思った彼は毎日着けられるカラフルなリングを思いついた。しかし、エナメルは少しの負荷でもこわれやすかった。挑戦を恐れないクリストフは熟練の金細工職人と共に耐久性に優れたウェレンドルフ独自のコールドエナメルの開発に成功。その2年後、息子のアレクサンダーの誕生を機に、リングにパーツごとに回転する機能を追加。生き生きと回転するリングは生命のサイクルを象徴し、回転するたびに息子の誕生を思い出させるものになった。
“エンブレイス ミー ブリリアンス オブ ザ サン”ブレスレット(K18、ダイヤモンド)262万9000円
FINEST BRACELET 最もしなやかなブレスレット
「もしブレスレットに留め具がなかったら……」、ゲオルクは女性が何を望んでいるのかを妻のクラウディアを通して追求した。自立した女性にとってジュエリー選びで大事なのは、装着がしやすくシンプルであること。ゲオルクは、専門家に無理だと言われつつも柔軟性のあるゴールドの開発に挑み17年かけて開発に成功した。18金の物理的限界を押し広げたゴールドは、通常の2倍の柔軟性がある。簡単に着脱でき、シルクのような肌触りで手首を優しく包み込むブレスレットは、クラウディアの願望であった自立と最高のジュエリーを体現している。
家族愛から導き出された 革新による最高の価値 クリストフ・ウェレンドルフ/ ウェレンドルフ4代目当主兼CEO
PROFILE:1964年ドイツ・プフォルツハイム生まれ。91年にウェレンドルフに入社後、96年に先代当主の父ハンスペーターから受け継ぎ4代目当主に就任。現在は弟のゲオルクと共に経営全般を担う PHOTO:TSUKASA NAKAGAWA
「物づくりの基本は家族への愛である」とクリストフ・ウェレンドルフ=ウェレンドルフ4代目当主兼CEOはクリエイションへの情熱を語る。「ウェレンドルフ」のアイコン3つは、いずれも妻に対する愛から生まれた類いまれなジュエリーだ。「コールドエナメル・リングは私が妻へ初めて贈るリングとして考案した。エナメルは特性上割れやすいが、壊れない愛の印として贈るためにあきらめずに試作を重ね割れないコールドエナメルを開発した。妻を驚かせたかったのだ」とアイコンが生まれた背景を話す。世界中のファンから絶大な支持を得る理由については、「愛から生まれた本物の価値があるジュエリーだという点。また、世界中から選りすぐられた腕の確かな金細工職人による他にはない着け心地だ。着けた瞬間、目を閉じていても『ウェレンドルフ』と分かるくらい心地よい」。家族の愛から生まれる革新と高度なクラフツマンシップに支えられた妥協しない物づくりは、品質を重んじる日本の文化とリンクしている。「時代と共に変化するべくジュエリーの革新を続けていくつもりだ。そのためにも、家族経営であることが大切。『ウェレンドルフ』のジュエリーが人生の記念となるものとして、幸せをつなぐ架け橋になれればと思う」。
企画制作:WWD JAPAN
問い合わせ先
ウェレンドルフ 東京ブティック
03-6434-8070
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