コロナ前あたりまでは、ヘア系美容機器の中心的なアイテムであるドライヤーは、5000円前後の商品が主流だった。しかし、コロナ禍にヘアケアへの投資が増える流れがあり、最近では2万~4万円の商品が主役になりつつある。このドラスティックな価格帯の変化を、ショップとメーカーの双方から探ってみた。(この記事は「WWDJAPAN」2023年11月27日号付録「WWDBEAUTY」からの抜粋です)
プレミアムヘア系美容機器の市場をけん引しているアイテムは、やはりドライヤーだろう。そもそも高価格帯ドライヤーが登場したのは2011年。シャープ(SHARP)から登場した“プラズマクラスタードライヤー IF-PD1”が、パイオニア的存在と言われている。その後の16年、パナソニック(PANASONIC)から“ナノケア EH-NA98”が登場。大規模なプロモーションも奏功し、大いに話題となった。下のグラフを見れば分かる通り、12年には11%程度だった1万円以上のドライヤーが、16年には2倍の約22%に伸長している。
ドライヤーの税抜き価格帯別数量構成比
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