ニューヨーク発−3月31日終了のプロクター・アンド・ギャンブル(P&G)の2013年度第3四半期決算は増収増益だった。売上高は対前年同期比102%の206億ドル(約2兆394億円)、利益は同108.3%の260万ドル(約2億5700万円)。一方、ビューティ部門の売上高は同98%の48億ドル(約4762億円)と減収。ヘアケアの新製品が好調だったが、プロモーション費用がかさんだ。
1月にパンテーンの「エキスパート」コレクションやヴィダル サスーンの「プロ」シリーズを含む150SKUのヘアケア製品を発売したP&Gは、3月にヘアケア市場のシェアが1%上昇。ボブ・マクドナルド=P&G 会長兼社長兼最高経営責任者(CEO)は、「ビューティ部門の売り上げは改善の兆しがみられている。引き続き、製品開発とマーケティングに注力していく」と語った。
P&Gは2月、コストカットの一環として6月の今年度末までに非生産部門から5700人を削減すると発表していたが、3月末時点ですでに6250人を削減。これは当初の予定よりも10% 程度増やした計算になる。さらに今後3年かけて、毎年2.4%の人員を非生産部門から削減していくという。また流通部門では今年度12億ドル(約1188億円)の削減に成功したといい、マクドナルド会長は「今後もコストカットに努める」とコメントした。