今週出席した発表会で“黒”が印象に残りました。一つは「イプサ(IPSA)」の最高峰化粧水“エッセンスローション アルティメイト”です。“アルティメイト”シリーズは黒の容器が特徴のため、化粧水も同様に黒のボトルになります。同ブランドでは男性からの支持も高いベストセラー化粧水“タイムR アクア”がありますが、今回は潤い保持力はもちろんエイジングケアもかなえるとして次なる柱商品に育成する狙いがあります。“タイムR アクア”は透明なボトルでシンプルなデザイン。男性も抵抗なく手にとれるといいます。“エッセンスローション アルティメイト”も黒一色のシンプルなデザインで、インテリアと馴染みそうです。男性が手に取りやすいファーストステップはクリアしています。
「イプサ」は男性客が増えており、渋谷パルコの直営店は約半数が男性客といいます。“タイムR アクア”を目当てに来店し、肌測定器“イプサライザー”を体験すると17種の中から一人一人の素肌に最適な1本がみつかるとして化粧液“ME”を選ぶ人が少なくないそう。自分の肌状態を数値化できると納得して購入できるようです。肌状態に合う商品が“エッセンスローション アルティメイト”と導き出されれば、自ずと男性客を獲得できるでしょう。
もう一つはヤーマン初の旗艦店、ヤーマン ザ ストア ギンザです。黒を基調とした店内は美容機器メーカーならではの“デジタルラグジュアリー”を体現したもの。同社の美容機器で代表的なLEDを5148個あしらった“美肌光ステーション”は一見の価値ありです。そこから左右に商品が陳列してありますが、黒を基調としたシンプルな什器は商品を際立たせ思わず手に取りたくなります。
同社によると光美容器が男性客から支持されているそうです。いわゆる脱毛ケアに活用していて、コロナ禍を経て需要増となっているとのこと。自分のケアに時間をかける人が増え、ひげや手足の無駄毛処理に気を配る男性が多いようです。オープン前日の内覧会時には、早くも訪日外国人が興味津々で店内のスタッフに問い合わせする姿があったとのこと。私が内覧会に参加したときも欧米人男性が道路から携帯で撮影している姿を目にしました。
“黒”でシンプルなデザインは男性客を引き付ける一つの要素だと実感。もちろん男性だけでなく黒を好む女性も多いですし、最高峰やラグジュアリーというワードも人を引き付けるきっかけになりますよね。
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