世界最大級のスーパーマーケット、ウォルマートが、ビューティ部門の大規模リニューアルを行なっている。今年1月にウォルマート歴23年のジョディ・ピンソン=前ペットケア部門ヴァイスプレジデントが、前任者のカルメン・バウザに代わってビューティ部門のトップに就任。4000以上の店舗で化粧品売り場の改装に着手している。現在、ウォルマートのビューティ部門は米マスコスメ市場において最大規模の20億.40億ドル(約1980億.3960億円)の売り上げを誇る。ピンソン=ビューティ部門ヴァイスプレジデントは、「消費者が自身で選ぶことができるように、ブランド数、製品数ともにさらなる充実を図る」とコメント。数年前にブランド数を絞り、消費者離れを起こした失敗を繰り返さないよう、引き続き消費者との信頼関係を築いていくことを強調した。
このたびのリニューアルで注目すべき点は、ウォルマートの1500店舗で取り扱いがあるドリュー・バリモアのコスメブランド「フラワー」とネイルコーナーの拡充だ。年初にデビューしたフラワーはBBクリームといった消費者のニーズを的確に捉えた製品ラインアップが好評で、181製品を展開。業界筋は同ブランドの初年度総小売り売上高を5000万ドル(約49億5000万円)と予測する。またシンフォニーIRIグループのリサーチによるとマスコスメ市場で対前年比117%と好調なネイルに関しても取り扱いを充実させ、売り場の中心にコーナーを設置するという。