イギリス・ロンドンにある老舗高級ホテルのクラリッジズ(CLARIDGE'S)はこのほど、「ルイ・ヴィトン(LOUIS VUITTON)」が制作したクリスマスツリーをお披露目した。同ホテルは毎年さまざまなブランドやデザイナーを招き、独自のスタイルで制作されたクリスマスツリーをロビーに展示。今年で13年目になる。
「ルイ・ヴィトン」が手掛けた約5.2メートルのツリーは、トランクを再利用したもの。クロームメッキを施した高さの異なる15個を組み合わせることで、雪景色の中にある伝統的なツリーのシルエットを表現している。ツリーの頂点には、一般的な星ではなく、パリ近郊のアニエールにあるルイ・ヴィトン(Louis Vuitton)一族の邸宅兼アトリエの模型を配置。随所にサンタクロースやカラフルなメゾンのマスコット“ヴィヴィエンヌ”をちりばめている。そんなツリーを囲むように設置されたのは、2つの巨大なモノグラムパターンのトランク。その外側にはクラリッジズのビンテージトラベルステッカーと「ルイ・ヴィトン」のラゲージタグがあしらわれている。
なお、「ルイ・ヴィトン」とクラリッジズは共に1854年に創業。ナポレオン3世の妻であるウジェニー・ド・モンティジョ(Eugénie de Montijo)皇后と強いつながりを持っていた。メゾンの創業者であるルイは、皇后が旅する際に荷物に合わせた木箱やトランクを製作したり、荷造りを行ったりする職人だった。一方、皇后はクラリッジズを冬の邸宅として利用しており、ヴィクトリア女王の訪問を何度も受けたため、同ホテルはバッキンガム宮殿の“別館”として知られるようになった。