「WWDJAPAN」のソーシャルエディターは毎日、X(旧Twitter)やFacebook、Instagram、TikTok、そしてThreadsをパトロールして、バズった投稿や炎上、注目のトレンドをキャッチしている。この連載では、ソーシャルエディターが気になるSNSトレンドを投げかけ、業界をパトロールする記者とディスカッション。業界を動かす“かもしれない”SNSトレンドの影響力や、投稿がバズったり炎上してしまったりに至った背景を探る。今、SNSでは何が起こっているのか?そして、どう向き合うべきなのか?日々のコミュニケーションのヒントにしたい。66回目は、「そういえば『スレッズ(THREADS)』ってどうなった?」という話。
ピーク時と比べて利用者数は20%
「X」ユーザーを取り込む印象はナシ
ソーシャルエディター浅野:「スレッズ」、みなさん今も開いていますか?「インスタグラム(INSTAGRAM)」や「フェイスブック(FACEBOOK)」を運営するメタ社が7月にローンチして話題をさらった新SNSですが、正直すでに「しばらくアプリを開いてさえいない」という人がほとんどではないでしょうか?ローンチ直後は5日で登録者数1億を突破するほどの勢いがありましたが、現在はピーク時と比べて利用者数は20%ほどになっているそう。「X」の対抗勢力として、私たちソーシャルエディターもしばらく注視して運用をしていましたが、小さな機能のアップデートのみで大きな動きはなく、ユーザーが目に見えて減少していることもあり、優先度はかなり下がっているのが現状です。ユーザーを見ていても、「インスタで発信するほどでもなく、Xはちょっと肌に合わない、限られたコミュニティーでちょっと呟くのにちょうどいい」といったムードで、「X」ユーザーを取り込んでいる印象もありません。SNS疲れした人にはちょうどいい温度感かもしれませんが、やはり「情報の発信と収集」というユーザー行動が伴わないと全体的な活性化は難しいかもしれません。メディアや企業が期待した広告運用での導入も、この点が欠けているとかなり厳しいように思います。とはいえ、メタ社のマーク・ザッカーバーグ(Mark Zuckerberg)最高経営責任者は「まだまだこれから」と期待感をにおわせており、個人的にはジャイアントキリングが起きたら面白いなぁ、なんて思っています。業務的には大変ですが(笑)。
記者村上:他媒体では、「Xに疲れた人たちが使っているせいか、コミュニティーは温かいムード。ユーザー数が少ない割にエンゲージメントは高い」なんて話も聞きますが、私自身もすっかり開かなくなってしまいました。完全に3年前の「クラブハウス(CLUBHOUSE)」感がありますが、そこまでダメダメではないカンジでしょうか(笑)?
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