ビューティ賢者が
最新の業界ニュースを斬る
ビューティ・インサイトは、「WWDJAPAN.com」のニュースを起点に識者が業界の展望を語る。
今週は、中国にも現れたソーシャルグッドなビューティブランドの話。
矢野貴久子「BeautyTech.jp」編集長 プロフィール
雑誌編集者を経て1999年からデジタルメディアに関わり2017年、アイスタイルで媒体開発に着手。18年2月に美容業界のイノベーションを扱うメディア「BeautyTech.jp」の編集長に就任
【賢者が選んだ注目ニュース】
中国の美容市場の不振ぶりは、ダブルイレブンの結果をみても明らかだ。美容・スキンケア商品の売上高は前年比4.0%減の582億元(約1兆1640億円)、香水・メイクアップは同5.6%減の204億元(約4080億円)と、どちらも売り上げ自体が昨年よりも減少していることに深刻さがみてとれる。
とはいえ「WWDJAPAN」の記事でも指摘されているように、ダブルイレブンのスキンケア部門では欧米の老舗がひしめく上位ランキングの中で、中国ブランドの「プロヤ(PROYA)」(2003年ローンチ)が1位、「ウィノナ(WINONA)」(10年ローンチ)が5位につけた。この2ブランドには共通点が多く、その詳細をみていくと、不況の中国で消費者が何を求めているのかがよく分かる。
人気の理由は機能と値段
加えて中国でのソーシャルアクション
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