サマンサタバサジャパンリミテッドは12日、2024年2月期連結業績予想を下方修正した。修正後は売上高が236億円(修正前は261億円)、営業損益が10億円の赤字(同4億3000万円の黒字)、純損益が11億円の赤字(同3億2600万円の黒字)とする。構造改革によって販管費削減などに一定の成果を出していたものの、暖冬によって来店数が計画に対して8割程度にとどまる見通しで、主力のバッグやジュエリーの販売が低迷した。
業績不振を受け、同日付で従業員への冬季賞与を不支給にすると発表した。「これまで冬季賞与の取り扱いについて議論を重ねてきたが、改めて手元流動性の確保を経営の優先課題と認識」したとコメントしている。同社の従業員数(連結)は23年2月期末で1851人。
また静岡県沼津市に所有する土地・建物を譲渡し、固定資産の譲渡益8200万円を24年2月期に計上すると発表した。