ワールドグループのティンパンアレイ(東京、平野大輔社長)は、ブランド古着の販売・買い取りを行う「ラグタグ(RAGTAG)」の原宿店を12日に移転オープンした。キャットストリート沿いの2フロアの路面店で、店舗面積は693平方メートル。移転前は訪日客が50%を占めていたことを受け、国内外の人気ブランドの品ぞろえを厚くした。売上高は移転前の25%増に相当する10億円を計画する。
移転先は7月末まで「ディストリクト ユナイテッドアローズ(DISTRICT UNITED ARROWS)」と「ロク(ROKU)」が営業した場所で、移転前の場所からもほど近い。店舗面積はやや小さくなったものの、買い取りコーナーやバックヤードの集約によって売り場自体は広く使えるようになっており、取扱点数も移転前の約4000点から移転後は4500点に増えた。ラグジュアリーブランドやデザイナーブランドの服、バッグ、靴、雑貨などを豊富に並べる。
訪日客を中心とした客数が多く見込める立地のため、平野社長は「買い取りコーナーはある程度コンパクトにし、販売の方に軸足を置く店にした。エース級の販売員をそろえた」という。既存店は宝探しのような商品との出合いを演出してきたが、この店舗では人気ブランドごとに分かりやすく陳列することで「ブランドの目的買い」に応える。販売単価も「ラグタグ」業態としては最も高い1万2000〜1万3000円になる。