今回お話を伺ったプロジェクトは、中川ケイジさんが開発したノーパンではける「ととのうパンツ®︎」です。「ととのうパンツ®」は特殊な立体構造のインナーを内蔵し、デリケートゾーンに適度な風通しを確保することでムレを軽減。二重構造で透けず、しかもウエストを通常のパンツよりもゆるめに設計することで「ムレない」「透けない」「締め付けない」を実現したアイテムです。
開発者である中川さんは、日本ふんどし協会の会長も務めています。美容師を経て、企業コンサルティングの営業を担当していましたが、自分がイメージしていた成果を出すことができず、うつ病を患ってしまいます。
体調が悪化する中、中川さんが出合ったのが「ふんどし」でした。取引先の社長に教えてもらい、購入してはいてみたところ、その快適さと開放感に「心がワクワクした」と言います。一方、世の中のふんどしはデザインも種類もとても少ない状況。「もっとおしゃれなふんどしがあればいいのに」と起業を決意します。
そして2011年、就寝時に締め付けない、ふんどしブランド「しゃれふん」を発売。22年、「マクアケ」で「ととのうパンツ®」をローンチしました。ショートパンツ、ロングパンツを経た第3弾は、ビジネスシーンでも着用できるロングパンツ。これまでの応援購入総額は2000万円以上を記録しており、サウナ好きを中心に話題を集めています。伊勢丹ではポップアップショップも開き、実際「ととのうパンツ®︎」をはいた方には、「これ以外、はけなくなった」という感想を寄せる方もいらっしゃるそうです。
今後は「上下で合わせて着たい」というニーズに合わせた商品企画を進める予定で、サウナ好き以外の人にも届けるべく、アイテム展開を増やしていくとのことです。
訴求ポイントの整理
実行者の想い
実行者である中川さんは自身が病を患った経験から、快適で気持ちよく過ごせるふんどしを愛用しています。「ふんどしの魅力をひとりでも多くの人に広めたい」という思いから起業し、一枚で開放的にはける本商品を開発。お風呂上がりから翌朝起きるまでを「自分をいたわる時間」に変えることをコンセプトにし、プロダクトを通じて、身に着けた人のカラダだけでなく、ココロも「いい状態」に“ととのえて”いくことを目指しています。
ユーザー分析
「ととのうパンツ®」は「マクアケ」でプロジェクトを開始する前に、開発したショートパンツをオンラインサイトや雑貨店、サウナ施設で限定1137(イイサウナ)枚テスト販売したところ、2カ月間で完売。当初はサウナ好きを対象にモノづくりを行ってきましたが、少しずつ対象となるユーザー層を拡大。ユーザーから届いた声をもとに、ロングパンツを完成させ、第3弾となる今回のプロジェクトではビジネスシーンでも着用できるアイテムを開発しています。
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