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コーセーがインドに現地子会社を設け、事業を推進

 「コーセー(KOSE)」は、インドの化粧品市場への進出に向け、当初予定していた現地の製薬メーカーとの合弁会社設立への基本合意を解消した。3月21日付の組織変更によって、今後はコーセー100%出資の現地子会社を設立する意向を固め、そこを拠点として事業を推進していく体制を整備していく。

 同社では、現地で上場している製薬メーカーのエルダー社との合弁会社設立を視野に入れ、2013年末を期限として具体的な協議を進めて来たが、一部の条件で合意に至らなかったこともあり、基本合意を双方合意のうえで解消した。合弁会社設立のため、13年10月に現地に設立された子会社に、今回の組織変更で新たに2人が赴任し、計3人体制となった。今後はこの子会社を中心として、インド市場に進出する。

 「インドは、中国に次いで、約12億人という世界第2位の人口を擁し、人口構成も25歳以下がその半数を占めるといわれる、若年層の多いピラミッド型。今後、化粧品市場も大きな成長性が期待でき、ここ数年でアジア圏では日本、中国に次ぐ第3位の市場規模になるといわれているため、進出への次なる一手を打つことに決めた。成長性の高い海外新規市場については、積極的に開拓に取り組み、グローバル市場における存在感の拡大を図りたい」と同社の広報部は語る。14年末までには、販路や商材、ブランドなどについて、具体的な進捗があると見られる。

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