「ディオール(DIOR)」はこのほど、8月に発売したフレグランス“ジャドール ロー”の製作舞台裏を記録したドキュメンタリー映画「インサイド・ザ・ドリーム」を公開した。仏放送局キャナル・プリュスに加え、世界各国(中国を除く)のアマゾンプライムビデオで配信している。
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同ドキュメンタリーは、調香師のフランシス・クルジャン(Francis Kurkdjian)がディオール パフューム クリエイション ディレクターが名香“ジャドール”の新作を初めて手掛けた18カ月間に密着。メゾンのアトリエや香水のアーカイブ、ブランド創設者クリスチャン・ディオール(Christian Dior)のかつての別荘として知られる仏プロヴァンス地方にあるラ・コル・ノワール城、今秋パリで開催した香水の展覧会「ディオール ジャドール!」などのシーンを映し出しながら、これまでベールに包まれていたクルジャン=ディオール パフューム クリエイション ディレクターのインスピレーション源やクリエイションに迫る。
制作はターミナル・9・スタジオが手掛け、「ブルガリ(BVLGARI)」のハイジュエリーにフォーカスし2022年9月に公開したドキュメンタリー「インサイド・ザ・ドリーム」も担当したマチュー・ムニュ(Matthieu Menu)=ディレクターが指揮を執った。ムニュ=ディレクターは同作について、「多くの人と同様、これまでまるで知識を持ち合わせていなかったフレグランスの創作過程に興味を持った。形のない香りを映像化することは映像作家として大きな挑戦だった。そして『ディオール』のような歴史あるメゾンがどのように香水を創作し、世界中のどれだけの人々が関わっているのかを人々に理解してもらうことがこの映画の目的だった」と語った。
香りを映像で伝えるというアイデアを実現するために、同作では登場人物らの感情を鮮明に表現。クルジャン=ディオール パフューム クリエイション ディレクターがパリや南仏グラースをはじめ、米ロサンゼルス、インド南西部、京都の寺院といった世界各地を訪れ、地元の花農家や熟練の職人らと共に美を探求する姿を追う。
また映像には、アンバサダーを務める女優のシャーリーズ・セロン(Charlize Theron)や「ディオール」のマリア・グラツィア・キウリ(Maria Grazia Chiuri)=アーティスティック・ディレクターも登場する。さらに、パルファン・クリスチャン・ディオール(PARFUMS CHRISTIAN DIOR)のヴェロニク・クルトワ(Véronique Courtois)社長兼最高経営責任者(CEO)や、1999年に発売した初代“ジャドール”を手掛けたカリス・ベッカー(Calice Becker)調香師、写真家のジャン・パブティスト・モンディーノ(Jean-Baptiste Mondino)、同商品のデザインを手掛けたボトルデザイナーのエルヴェ・ヴァン・デル・ストラーテン(Herve Van der Straeten)らも出演する。