どんな流れでそうなったのか?記憶は定かではありませんが、下のリンクで紹介する記事の取材で訪れた仙台のセレクトショップで聞いた「体験格差」という言葉について、考え続けています。
仙台のセレクト「レクルール オム」の山野店長は、「SNS時代、都心と地方に情報格差はほとんどない。代わりに大きいのは、体験格差」と教えてくれました。そして彼は「体験格差」を埋めるべく、ショップにデザイナーを招いたり、別注を企画したりと奮闘しています。
6月のパリメンズ、春夏コレクションに雪を降らせることで“日常に潜むミラクル”の価値を説いた「ダブレット(DOUBLET)」とはその後、雪の日しか販売しない別注品を製作しています。大学時代は仙台で暮らしていましたから、あの街に、そんなに雪が降らないことは知っています。年明け以降、年に数回降るくらいです。つまり山野店長は、年に数回しか販売できないかもしれない洋服を作ったわけ。実にチャレンジングな企画ですが、“日常に潜むミラクル”という体験を提供したナイスアイデアだと思います。こんな挑戦を続けることで、山野店長は「体験格差」の是正に挑戦しているのです。
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