三陽商会は、センコー商事が主導する資源循環プラットフォーム「サイクロメイト(CicroMate)」の事業に参画すると発表した。
「サイクロメイト」は衣服のサプライチェーン過程で発生するハンガーカバーや、シャツやカットソーの商品包装ビニールを回収し、再生樹脂化して再びハンガーカバービニールの材料として使用する仕組み。これらのビニールは多くがきれいな状態のプラスチックにも関わらず、現状ではほとんどが熱回収に留まっているという。各店舗や物流拠点で発生するビニールカバーをリサイクルするには、企業を横断した効率的な回収システムを構築することが求められていた。「サイクロメイト」ではセンコー商事が各企業の資源を有価物として買い取り、運営する倉庫へ搬送し、企業別に重量測定した後、リサイクル樹脂の加工工場へ輸送する。
三陽商会は8月から「サイクロメイト」の実証事業に参加してきた。同社の11月までの4ヶ月にわたるビニール袋の回収量は約2.3トンだった。経過を踏まえ、事業としての採算性が確保できると判断し、本格事業への参画を決定した。同事業には他にオンワード樫山やシップスも参加している。