ビジネス

高島屋、24年2月期は最高益の見通し 円安で訪日客の消費旺盛

高島屋は25日、2024年2月期連結業績予想を上方修正し、各利益がそれぞれ過去最高を更新しそうだと発表した。訪日客の旺盛な消費によって百貨店事業の免税売上高が上振れした。修正後の予想は、小売業の売上高に相当する総額営業収益が9490億円(修正前は9440億円)、営業収益が4670億円(4650億円)、営業利益が450億円(440億円)、純利益が300億円(同295億円)とした。

同日発表した23年3〜11月期連結業績もコロナ前の19年実績を上回った。総額営業収益が前年同期比7.9%増の6824億円、営業収益が同5.2%増の3342億円、営業利益が同45.3%増の332億円、純利益が同5.9%増の242億円だった。コスト構造改革による販管費の抑制も増益に貢献した。

国内客も戻っているが、勢いがあるのは訪日客だ。免税売上高は19年3〜11月期が395億円だったのに対し、23年3〜11月期は462億円と大幅に上回った。免税売上高の中身は様変わりしている。売り上げシェアと比較すると、19年は化粧品39%、高額品(ラグジュアリーブランドや時計・宝飾品など)35%、その他27%だった。それが23年は化粧品9%、高額品72%、その他19%になった。19年には圧倒的多数だった中国人が半分以下のシェアになり、東南アジアや欧米からの観光客が円安を背景に高額品をたくさん買っている。

関連タグの最新記事

最新号紹介

WWDJAPAN Weekly

リーダーたちに聞く「最強のファッション ✕ DX」

「WWDJAPAN」11月18日号の特集は、毎年恒例の「DX特集」です。今回はDXの先進企業&キーパーソンたちに「リテール」「サプライチェーン」「AI」そして「中国」の4つのテーマで迫ります。「シーイン」「TEMU」などメガ越境EC企業の台頭する一方、1992年には世界一だった日本企業の競争力は直近では38位にまで後退。その理由は生産性の低さです。DXは多くの日本企業の経営者にとって待ったなしの課…

詳細/購入はこちら

CONNECT WITH US モーニングダイジェスト
最新の業界ニュースを毎朝解説

前日のダイジェスト、読むべき業界ニュースを記者が選定し、解説を添えて毎朝お届けします(月曜〜金曜の平日配信、祝日・年末年始を除く)。 記事のアクセスランキングや週刊誌「WWDJAPAN Weekly」最新号も確認できます。

@icloud.com/@me.com/@mac.com 以外のアドレスでご登録ください。 ご登録いただくと弊社のプライバシーポリシーに同意したことになります。 This site is protected by reCAPTCHA and the Google Privacy Policy and Terms of Service apply.

メルマガ会員の登録が完了しました。