広告なのに広告ではないように装うSNS投稿も、10月からは「ステルスマーケティング」。ファッション&ビューティ企業も、ステマ規制を正しく理解することが必要です。そこで「WWDJAPAN.com」は、企業のSNSやインフルエンサー・マーケティングを担うLIDDELL(リデル)に協力を依頼して、業界あるあるなシチュエーションの「ステマかも!?」なクイズを出題。室木おすしのマンガで楽しくステマ規制を学び、講じるべき対策を伝授します。
ケーススタディ13
とあるメーカーは長年、インフルエンサーに商品を提供する代わりに、ハッシュタグとブランド公式アカウントのタグ付けを指定した投稿を依頼してきました。指定するハッシュタグには、「#PR」は含まれていません。この施策は10年前から行ってきました。一方、2023年10月のステマ規制施行後は、「#PR」を盛り込むハッシュタグに指定しています。
インフルエンサーに依頼した23年10月よりも前の投稿は、ステマ?それともセーフ?
ステマに該当します
ブランド側は、可能な限り全ての投稿を遡り、「PR」「広告」「宣伝」「プロモーション」のいずれかの広告表記や「〇〇社に提供された▲▲~」などの関係性の記載を依頼する必要があります。以前の投稿は、優先順位をつけて、たとえば最近のもの、まさに今販売しているものから順次対応すべきです。
※状況や前後関係、関係性において判断が異なります。
室木おすし/イラストレーター・漫画家 プロフィール
(むろき・おすし)建築家という響きに憧れ建築の大学に入学するも、直線がうまく引けないため挫折。卒業後、渋谷アートスクールに入学。24歳の時、フリーのイラストレーターに。3児の父で、著書に「貴重な棒を持つネコ」「君たちが子供であるのと同じく」「悲しみゴリラ川柳」がある。オモコロライターとしても活躍
LIDDELL
COMPANY PROFILE:SNS・インフルエンサーマーケティングのパイオニアとして、インフルエンサー3万人と共に、6000社を超える企業との取引実績を誇り、多くのSNSトレンドを創出。「個人の影響力を、人々の未来のために。」をミッションとして掲げ、企業と個人が対等に取引できる社会の実現を目指す