ファッション

「イザ ピンク クリスマス2023」でMattが熱唱 冨永愛、IMALU、板野友美も登場 寄付は過去最高額

セレクトショップのイザ(IZA)は12月20日、チャリティイベント「イザ ピンク クリスマス2023(IZA PINK CHRISTMAS2023)」をザ・リッツ・カールトン大阪で開催した。同イベントは乳がんの早期発見・診断・治療の大切さを伝える啓蒙活動であるピンクリボン運動のチャリティイベントとして2007年にスタートし、今年で16回目を迎える。今年も乳がんを経験した女性たちがランウエイを歩く「キャンサー・ギフト・コレクション」をはじめ、冨永愛やIMALU、板野友美といったゲストが駆けつけ、トークやファッションショーで盛り上げた。ファッションとチャリティを融合した内容は年々広がり、今年集まった寄付金額は一夜で272万7000円と過去最高額となった。

「ヌメロ ヴェントゥーノ」など6ブランドをランウエイで発表

オープニングは、乳がんを経験した11人が「リビアナ コンティ(LIVIANA CONTI)」のドレスやスーツを着て登場した。先頭では、田中タキ=イザ代表の友人であり医師であるサバイバーモデルが医師として検診と早期発見の大切さを伝えるために、セリーヌ・ディオンの「アイル・ビー」に合わせて堂々と歩いた。

続くファッションショーではイザが取り扱うインポート6ブランド「ボッター(BOTTER)」「ニナ リッチ(NINA RICCI)」、「デストレー(DESTREE)」「CO|TE(コート)」 「パトゥ(PATOU)」「ヌメロ ヴェントゥーノ(N21)」 の新作を、モデルやインフルエンサーがまとってランウエイをウォーキング。長いランウェイを生かした本格的なファッションショーで観客を魅了した。

サプライズゲストでMattがクリスマスソングを熱唱

イベントの半ば、会場後方からサブライズで登場したのは、マット ローズ(Matt Rose)。自身で作詞作曲した「予想もつかないStory」やクリスマスソングで美声を披露した。アンコールでは田中代表とのデュエットで会場を盛り上げた。

また、ゲストを迎えたトークショーも多く行われた。タレントの IMALUと作家で女性のための セクシュアルグッズショップ「ラブピースクラブ」の北原みのり代表、植物療法士の森田敦子サンルイ・インターナッショナル代表は、最近イザが力を入れているフェムテックをテーマにしたトークを展開。さらに、国際協力NGOジョイセフのアンバサダーである冨永愛を招いたトークでは、冨永が今年、息子の章胤とともに視察に訪れたウガンダとザンビアのこと、また子宮頸がんの原因となるヒトパピローマウイルス(HPV)の感染を防ぐ予防接種「HPV ワクチン」について田中代表と語った

寄付金は過去最高額。日本対がん協会などへ贈呈

イベントの趣旨である、チャリティーに関しては、当初1団体だった寄付先を現在では3団体へ広げている。会場でチャリティーくじを購入した来場者は、俳優の原日出子とシャーリー富岡、マイケル富岡らがプレゼンターを務めた抽選会に参加。「ヴァレンティノ(VALENTINO)」や「クロエ(CHLOE)」といったラグジュアリーブランドが提供した商品などを受け取った。今年の寄付金はイベント過去最高となる272万7000円で、「日本対がん協会 乳がんをなくすほほえみ基金」「動物環境・福祉 協会Eva」「ジョイセフ」の3団体に均等に寄付をした。

梅田正行・日本対がん協会理事長は「乳がんは早期に発見すれば90%以上の方が治る。そして、検診はとても大切だが、乳がんが見つかる確率の68%は日頃のセルフチェックで見つかっている」と、“ブレスト・アウェアネス(乳房を意識する生活習慣”の大切さを訴えた。また、ジョイセフの小野美智子デザイン戦略室長は、世界で増加している子宮頸がんについて話し、寄付金をその早期発見の啓発に生かすことを報告した。

閉幕後、田中代表は、「アクティビティはその規模の大小ではなく継続することが大切であると、自分自身が継続してみてよく分かった。世の中は色々なことが起きて先のことはわからない。だからこそ軸をぶらさずに続けることに価値があると思う」とコメントをした。今年はフェムテックや子宮頸がんといった新しい切り口も増えた。「回を重ねるごとにコンテンツの幅が広がり、協力者が増えて、大きな力に変わってきた。ファッションを通じて誰かが光り輝くお手伝いをしたい、その思いをベースに、命ある限りこのイベントを続けてゆきたい」と力強く語った。

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