宝島社は、関川誠(せきかわ・まこと)取締役が2023年12月25日付で新社長に就任したことを発表した。同社を創業した蓮見清一(はすみ・せいいち)前社長は同年12月14日、心不全のために死去していた。
関川新社長は、1954年東京都生まれ。78年に現在の宝島社にあたるジェー・アイ・シー・シーに入社し、80年には「月刊 宝島」の編集長に就任。89年には女性ファッション誌の「キューティ(CUTiE)」の創刊編集長に就任し、以降男性ファッション誌やモノ雑誌、女性向けライフスタイル誌、シニア向けファッション誌などの創刊をプロデュース。2004年に取締役に就任し、09年には全ての刊行物を統括する編集総局長に就任した。雑誌監修のファッションブランド協業事業も興している。
関川新社長は、「創業50年を超えても、宝島社はまだまだ発展途上。弊社はムックというジャンルを市場に定着させ、多くの新人作家を輩出し続ける『このミステリーがすごい!』大賞、大人向け本格的付録付き雑誌群、さらに付録を主役にしたマルチメディア商品などを創り出すことにとどまらず、ロックフェスや花火大会などのイベント、本格通販サイト構築など、出版の既成概念の枠から飛び出す創造的チャレンジを続けてきた。世の中はさまざまなコンテンツが生まれ続け、競争激化の時代にさらされている。創業者の蓮見は常々、『他人が諦めたときにビジネスチャンスがある』と話していた。『諦めずにやること』、そして『挑戦し続けること』の2つの蓮見の言葉を羅針盤として、宝島社の第二章に踏みだしていきたい」とのコメントを発表した。