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「ステラ マッカートニー」、22年度は23%増収 23年度は原料高騰で利益圧迫

ステラ マッカートニー(STELLA McCARTNEY)」が英国の会社登記所であるカンパニーズ・ハウス(COMPANIES HOUSE)に提出した文書によれば、同社の2022年12月期(英国内およびライセンス事業)の売上高は前期比23.2%増の4006万ポンド(約72億円)だった。営業損失は前年の3031万ポンド(約54億円)から876万ポンド(約15億円)に、純損失は同じく3273万ポンド(約58億円)から1006万ポンド(約18億円)に縮小した。

同社は、「業績を損益分岐点まで戻す軌道に乗ることができた」とコメント。業務の効率化によるコスト削減や、ECの内製化による顧客サービスの向上が奏効したという。なお、同社は09年からキッズラインを発表しているが、22年春夏シーズンからはイタリアの子ども服メーカー、シモネッタ(SIMONETTA)とライセンス契約を締結。これによるロイヤリティーも業績の改善に貢献している。また、22年8月には、19年7月にパートナーシップ契約を締結したLVMH モエ ヘネシー・ルイ ヴィトン(LVMH MOET HENNESSY LOUIS VUITTON)と共に、99%ナチュラルでクルエルティフリー(動物実験を行わない)のスキンケアライン「ステラ バイ ステラ マッカートニー(STELLA BY STELLA McCARTNEY)」を立ち上げた。

23年度の業績について、同社は、「原材料費や人件費の高騰によって利益がかなり圧迫されたが、販売価格を見直し、適切と思われる商品については値上げをすることで、その影響を軽減することができた。こうした施策は、取引先や従業員に公正でありつつ、無駄を削減し効率性をいっそう高めるなど、働き方をさらに見直すいい機会にもなったと考えている」と文書内で述べている。

創業デザイナーのステラ・マッカートニーは23年2月、英国に多大なる貢献をしたとして、大英帝国勲章コマンダー(CBE、第3等)を受章。なお、同氏は22年にもCBEを、13年には大英帝国勲章オフィサー(OBE、第4等)を受章している。

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