印刷インキ、有機顔料などで世界トップシェアを誇る化学メーカー、DICの子会社であるサンケミカルは、美容業界の天然着色料に対するニーズに着目し、自然由来の色材ラインを拡充する。化粧品とパーソナルケアアイテム向けにオレンジと赤色の天然色素2種をこのほど発表した。
“サンピュロ 天然カロテン O N70-2317”は、藻類から抽出した暖かみのあるオレンジの色合いを与える天然色素。黄色からオレンジまでビビッドな発色をもたらすほか、抗酸化作用を持ち、メイクアップ・スキンケアアイテムに使用できる。
“サンピュロ 天然カロテンBTO N70-2527”は、バイオ発酵によって作られるオレンジがかった赤色の天然色素。天然色素の含有量が高いことから、大胆で豊かな色合いを表現できる。
同社の化粧品担当グローバルディレクター、エドワード・ウェッブ(Edward Webb)は、「バイオ発酵で作られた原料を提供することで、持続可能なイノベーションが可能になる。よりカラフルで自然なソリューションを美容業界に導入できることを楽しみにしている。」とコメントを寄せた。