今年の「ゴールデン・グローブ賞」レッドカーペッドルックでは、あちこちでリボンモチーフがセレブリティーの髪を飾った。ケイト・ベッキンセイル(Kate Beckinsale)のポニーテールは、ヘアスタイリストのスコット・キング(Scott King)によるもので、ミニチュアのリボンが散りばめられた。「ケイトはリボンが大好きで、普段はとても大きなリボンをシグネチャールックにしています」とスコットはインスタグラムで明かした。「彼女の日常的なルックをより洗練させるため、ポニーテールに小さな黒いリボンをたくさんつけました」。
控えめでエレガントな効果を出すために、ヘアスタイリストのブリジット・ブレイガー(Bridget Brager)はアリソン・ウィリアムズ(Allison Williams)のアップスタイルの下にリボンを配置。ヘアスタイリストのブライアン・フィッシャー(Brian Fisher)は、女優であり映画監督でもあるゾーイ・リスター・ジョーンズ(Zoe Lister-Jones)のプルバックボブのトップにシルキーなビッグリボンを固定した。ヘアスタイリストのダニエル・プリアーノ(Danielle Priano)は、レイチェル・ブロスナハン(Rachel Brosnahan)のポニーにカーディナルレッドの二重リボンをつけ、「セルジオ・ハドソン(SERGIO HUDSON)」のガウンとコーディネートした。
「ゴールデン・グローブ賞」にとどまらず、リボンアクセサリーはランウエイやストリートスタイルに浸透している。TikTokで160億回再生を記録し、ガーリーな“コケット”トレンド復活の立役者である「サンディーリアング(SANDY LIANG)」は、2023年秋のランウエイでミニサイズのリボンをヘアスタイルに散りばめてルックの女性らしさを助長した。「シモーン ロシャ(SIMONE ROCHA)」2024年春のランウエイでも登場し、ビーズのヘッドピースやボディスーツ、マニキュアなど細部まであしらわれた。さらにバレリーナのようなスタイル“バレエコア”トレンドに呼応するように、「クリスチャン・シリアノ(CHRISTIAN SIRIANO)」2024年春のショーでは、パステルピンクのリボンがアップスタイルに埋め込まれた。
小ぶりのもの、ゴージャスなもの、リボンモチーフのヘアバレッタなど、ストリートではファッショニスタ達があらゆる形のリボンをいち早く取り入れている。エルザ・ホスク(Elsa Hosk)、レオンヌ・ハンネ(Leonne Hanne)、ヘイリー・ビーバー(Hailey Bieber)など、トレンドセッターらはキュートなものからクールなものまで、さまざまなルックにヘアリボンをミックスしているのだ。
サイズ、素材、形など、バリエーションが豊富なヘアリボンは、さまざまなファッションスタイルにマッチするだけでなく、どんな髪型にも合わせられる。特別なイベントのために入念に作られたアップスタイルにつけるのもいいし、カジュアルなポニーテールやお団子ヘアとコーディネートしても、ばっちり存在感を発揮してくれるだろう。