ロレアル パリが、ヨーロッパのヘアサロン業界の活性化をサポートするプログラム"サロン エモーション"をスタートした。プログラムの内容は、主にスタイリストの育成や、各サロンの特性に合わせた店舗改善やリニューアルのためのアドバイス提供、小規模サロンのための運営体制の効率化を進めることだ。
1月にフランスをはじめとするヨーロッパの主要国でローンチしており、2018年末までには約6000店舗のサロンの改善・刷新を実現する計画だ。
アン・フェルフルスト・サントス=ロレアルパリ プロフェッショナル プロダクツ ディビジョン プレジデントは、「ヘアサロン業界の成長・拡大に積極的に貢献することは、ビューティ業界のリーダーであるロレアル パリの義務と考えている。ヨーロッパのヘアサロン業界は大きなマーケットではあるが、活気に溢れているサロンがまだまだ少ないのが現状。特に、個人経営のスタイリストがローンを組み安定的に事業を継続するため、ビジネス面でのサポートは欠かせない」とコメントした。
同社は"サロン エモーション"の対象となるヨーロッパの国々の大手金融機関と提携を結び、小規模なサロンを営む経営者がローンを組みやすい体制を整えている。フランスではBNPパリバ銀行やクレディ・アグリコルと提携している。
フランス国立統計経済研究所(INSEE)によると、フランスのヘアサロン業界の市場規模は約60億ユーロ(約7740億円)で、約17万人の雇用を担う。