「グッチ(GUCCI)」は、2024-25年秋冬メンズ・コレクションをイタリア・ミラノで発表した。昨年1月にクリエイティブ・ディレクターに就任したサバト・デ・サルノ(Sabato De Sarno)による、メンズのデビューショーとして注目を集めた。コレクションテーマは、昨年9月に発表したウィメンズと同じく、イタリア語で“もう一度”や“もっと”を意味する「アンコーラ(Ancora)」だ。
コレクションはウィメンズとリンクさせ、普遍的なデイリーウエアを洋服の構造とディテールでラグジュアリーに昇華させる内容だった。一部のルックをウィメンズと鏡合わせのようにほぼ同じ構成にし、アクセサリーとジュエリーにはメンズならではのデザインを反映させた。注目アクセサリーは、チョーカーで留めるシルクのロングタイ。スタイリングの要として、アイコニックな深いレッドにグリーン、グレーやベージュとカラーバリエーション豊富に登場し、新生「グッチ」メンズのシグネチャーになりそうだ。
バッグの主役は、ビッグサイズの“ジャッキー”バッグだろう。加えて、三日月型のホーボーバッグと大容量のハンドバッグ、ナイロン素材の軽量なバックパックやボディーバッグといったメンズの定番バッグをそろえる。足元は、厚手のクリーパーソールを備えて進化したアイコン”ホースビット”ローファーで、パンキッシュなムードを添える。船のアンカーのチェーンにインスピレーションを得たデザインが特徴の、”マリナ チェーン ジュエリー”をはじめ、シューズやバッグに施すハードウエアもシルバーで統一し、マスキュリンな側面を際立たせた。