アパレルCADやPLM大手の仏レクトラ(LECTRA)は、米ローンチメトリックス(LAUNCHMETRICS)を8500万ドル(約122億円)で買収する。株式の50.3%を取得し、2030年までに残りの株式も取得する。レクトラはこの数年、積極的なM&Aで業容を拡大しており、2022年にはブロックチェーンでアパレル製品の生産履歴をトレースするスタートアップ企業のテキスタイルジェネシス(TEXTILEGENESIS)を買収していた。
1973年創業のレクトラはアパレルCADの老舗企業で、2018年にPLMを展開するキュービックス(KUBIX)、21年には裁断機大手のガーバー・テクノロジーズを買収していた。22年度の売上高は5億2190万ユーロ(約810億円)。
ローンチメトリックスは、ファッションウィークのショーのシステムや、独自開発の、ブランドのPR指標を数値化したメディア・インパクト・バリューなどの事業を展開しており、世界の有力ブランドが採用している。日本では双葉通信社が代理店を務めている。