セフォラは2012年12月下旬、ニューデリーにインド1号店をオープンした。売り場面積は約300�uで、ディオール、エスティ ローダー、クラランスなどのプレステージブランドのほか、メイクアップフォーエバーなど、インド初上陸のブランドも多数揃える。
セフォラを展開するLVMH モエ ヘネシー・ルイ ヴィトン グループのラヴィ・タクラン=南アジア・東南アジア・中東地域 グループプレジデント兼 セフォラ 同地域担当プレジデントは「近年、女性の社会進出が進んでいるインドでは、化粧が女性に自信や個性を与える役割を持つことが認められてきている。このように化粧への意識が変化し、需要が高まっているインドで、リーディングカンパニーとして市場をけん引していきたい」とコメントした。
今や世界のビューティ企業が注目するインドだが、地域特性が強く、苦戦する企業が相次いでいる。このことからセフォラはインド進出にあたり、さまざまな独自施策を取った。1つ目は、薬局をコンセプトに掲げた売り場作りだ。インドでは薬局に対する信頼が高く、日用品や化粧品の売り上げが安定しているためだ。2つ目は、店舗の運営をインドのディストリビューターと共同で行なう点だ。ニューデリーの店舗は、「バーバリー」「ポール スミス」「ジミー チュウ」のインドにおける販売代理店を務めるジェネシス社が、LVMH グループの投資会社エル キャピタルから出資を受けて運営している。ジェネシス社がインドでビューティ事業を手掛けるのは初めての試みとなる。また、同店にはエスティ ローダー社が少数株主となっているプレステージアーユルヴェーダブランドの「フォレストエッセンシャルズ」が初のショップインショップをオープンしている。