TSIホールディングスの2023年3〜11月期連結業績は、売上高が前年同期比4.0%減の415億円、営業利益が同46.1%減の16億円、純利益が同23.3%減の18億円だった。
9〜11月は高気温で秋冬物全般の消化が鈍った。稼ぎ頭のゴルフブランド「パーリーゲイツ」が前年同期比18.8%減。国内のゴルフ特需が一服し、これまで積極投資していた同ブランドの失速がダメージになっている。コロナ以前(19年3〜11月)と比較すれば25%増であることから「ゴルフ市場が大きく落ち込んでいるわけではない」と下地毅社長。今後は「成長よりも安定」を目指し、仕入れの抑制と消化を進める。米国を主戦場とするストリートブランド「ハフ(HUF)」も、現地のストリート市場の低迷により同13.1%減だった。
そのほかの主力ブランドでは「マーガレット・ハウエル」が同4.2%増と気を吐いた。50周年を契機としたライフスタイル提案への拡大や派生ブランド“エムエイチエル(MHL.)” の好調が寄与している。
足元の業績を踏まえ、24年2月期の通期業績予想を下方修正する。修正後は、売上高が期初予想比4.7%減の1544億円、営業利益が同70.2%減の14億円、純利益が同20.0%減の28億円。