【鹿児島県】
岩切美巧堂の錫器、錫の縁起物
「JMC」では、岩切美巧堂の錫器と錫の縁起物を販売する。岩切美巧堂は、1916年に始祖・岩切登一郎氏が錫パイプ(蛇管)を手掛けたことから始まった。その後パイプより錫器に将来性を感じた登一郎氏は、息子の登六を鹿児島の錫器製造老舗業者に弟子入りさせ、錫器の世界への門戸を開いた。こうして始まった同社の錫器は、その無害性と独得の暖かみによって長年愛用され、その製法が受け継がれてきた。錫は金属の中で比較的やわらかいという特性があるため割れることはなく、空気中でも水中でも錆びないのが特徴だ。「JMC」で取り扱う錫の縁起物は、亀の他にも数種類用意する。
日本空港ビルデングと東京国際空港ターミナルは12月22日、羽田空港第3ターミナル出国エリア内に日本発の地方創生型ラグジュアリーブランド「ジャパン マスタリー コレクション(JAPAN MASTERY COLLECTION)以下、JMC」のショップをオープンした。
「JMC」は、単なるメード・イン・ジャパン商品の展開ではなく、ジャパン・ラグジュアリーを通じて“守るべき日本の美と技”を未来につなぐためのプラットフォームを構築し、製品への評価、生産者への資金の還元、後継者育成を目指すブランドだ。国内外の人々との接点である出国エリア内の店舗を通じて、同ブランドの感性基準に基づき日本各地から選定したオリジナル商品を含むアパレル、靴やバッグ、生活雑貨、現代アートなどを販売する。
店舗にはプロモーションエリアも設置。オープン第1弾は、「日本の美術工芸を世界へ実行委員会」による特別展「ひかりの底」を予定している。甘橘山美術館準備室長(小田原文化財団 江ノ浦測候所)を務める橋本麻里氏をキュレーターに迎え、変化し続ける工芸の最先端で活躍する作家6人が作品の展示と販売を行う。第2弾は、山本寛斎事務所との共同のファッション企画「婆娑羅 BASARA」を実施している。
常時日本語、中国語、英語に対応できるサービスも整えており、店頭ポップの2次元コードを読み取ると選択した言語で商品説明や作家の紹介などを閲覧できる。