LVMHのベルナール・アルノー会長兼CEOの三男フレデリックが、グループの時計部門のトップに就任します。「タグ・ホイヤー(TAG HEUER)」のCEOとして、20〜23年で売上高を1.5倍以上にしたという実績を買われての昇進です。
フレデリックがトップに就く前、「タグ・ホイヤー」は時計業界のカリスマ、ジャン・クロード・ビバーが第一線を退く前の最後の大仕事として辣腕を振るっていました。多少意地悪な見方かもしれませんが、そんなカリスマがいなくなった後の売上高1.5倍に「マジですか⁉︎」と思ったり、一方で「ビバーさんが耕した土壌に作物が実ったということでは?」なんて考えたりもします。でも、確かにフレデリックCEOは膨大になり過ぎていた「タグ・ホイヤー」のSKUをスリム化し、分散されていたクリエイティビティを売るべき商品に集約。「マリオカート」とのコラボレーションから、ラボグロウン(人工)ダイヤモンドの超豪華なセッティングまで、「タグ・ホイヤー」には新たにLVMHの時計部門における実験場のような役割も付しました。さすがは帝王のご子息なのです。
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