早稲田大学のサークルRethink Fashion Waseda(以下、ReF)は、SNSなどでサステナブルファッションに関する情報発信を行う中で、リアルイベントにも積極的に参画し、社会貢献活動の認知拡大に取り組んでいる。昨年11月には「エル・ジャポン」が主催するサステナビリティイベント「エル アクティブ フェスティバル 2023」で、ファイントゥディが展開するヘアケアブランド「フィーノ(FINO)」の医療用ウィッグプログラム「HAIR TOUCH YOU のばせば届く」に賛同した。ブースのディスプレイを手掛けたほか、当日のスタッフとしても参加した。
同イベントでは、「私たちだから、できること」をテーマに対談式セミナーやサステナブルアクションに取り組む企業による体験型ブースが設けられた。その中でReFは「私のドレッサー」をテーマにした「フィーノ」のブースをディスプレイ。セルフィーが撮影できる大きめの鏡と、ドレッサーをイメージしたメイクブラシやヘアブラシなどを配置し、“インスタ映え”を楽しめる空間を設計した。来場者がミラーセルフィーを撮影してSNSに投稿することで、同プログラムをより多くの人に知ってもらうことが狙いだ。
ほかにも「フィーノ ウィッグBank」を通じて集まった髪の毛で作ったウィッグの展示やドネーションカットを数多く手掛けるショート・ボブ専門美容師の大野道寛氏によるカットのデモンストレーションも行われた。
「フィーノ」は2022年に医療用ウィッグプログラムを発足し、医療用ウィッグに関わる全ての人の想いをつなぐことを目的に、ヘアドネーションなどの取り組みを続ける。賛同者が「フィーノ ウィッグBank」を通じてドネーションヘアを送付すると、工場で髪を仕分けてウィッグを製作し、美容院で仕上げた医療用ウィッグが必要とする人に届く仕組みだ。
参加者のサステナビリティや社会貢献に対する関心度は高く、ヘアドネーション自体を知っている人は多い印象を受けた。一方で「フィーノ」の取り組みを知っている人はまだ少なく、SNSなどでサステナブルファッションに関する情報発信を行っているReFらしいやり方で協力できたことはとても有意義だった。本イベントを機にヘアドネーションしてくれる人が増えることを願う。また、ReFのメンバーはこれを機にヘアドネーションに協力することを決意した。