ルルレモン·アスレティカ(LULULEMON ATHLETICA)は、新たなグローバル・クリエイティブ・ディレクターにジョナサン・チャン(Jonathan Cheung)を、新設したアウターウエア部門のバイス・プレジデントにJ J・コリアー(J J Collier)を任命した。チャンは昨年5月に死去したフィル・ディキンソン(Phil Dickinson)の後任で、同社のグローバルデザインチームを指揮する。コリアーはチャンの直属として、メンズとウィメンズのアウターウエアのチームを率いる。
チャン=グローバル・クリエイティブ・ディレクターは過去にリーバイス(LEVI’S)でデザインおよびデザインイノベーションのシニア・バイスプレジデントを務めたほか、フランコ・モスキーノ(Franco Moschino)やジョルジオ・アルマーニ(Giorgio Armani)と働いた経験を持つ。直近ではギャップ(GAP)、マテル(MATTEL)、メレル(MERRELL)、パンゲア(PANGAIA)のコンサルタントを務めたほか、素材開発にまつわるスタートアップ企業へのアドバイスも行なってきた。今後は「ルルレモン」のクリエイティブ戦略と商品デザインのロードマップ策定を担う。チャン=グローバル・クリエイティブ・ディレクターは「『ルルレモン』のカルチャーやデザインにずっと魅了されてきた身として、天職のように感じる。高品質で美しい製品作りと、素晴らしい仲間と新たなことを学べる機会に恵まれたことをうれしく思う」とコメントした。
コリアー=バイス・プレジデントは元プロスノーボード選手。その後VFコーポレーションのアパレル・イノベーション・コンセプトのシニアディレクターを務め、傘下ブランドのサステナブルデザインを指揮した。サロモン(SALMON)、ラルフ ローレン(RALPH LAUREN)、スパイダー アクティブ スポーツ(SPYDER ACTIVE SPORTS)を経て、直近はアウトドアおよびライフスタイルアパレルのデザインコンサルタント会社コリアーブランドを設立・経営した。コリアー=バイス・プレジデントは「『ルルレモン』のさらなる広がりと、アウターウエア体験の再定義に貢献できることにワクワクしている。業界を発展させるべく、イノベーションの限界を押し広げていきたい」とコメントした。
10月29日に発表された同社の第3四半期決算では、新商品の発売やボトムスの好調、主要店舗での継続的な成長が後押しし、ウィメンズカテゴリーは前年同期比19%増だった。テコ入れ余地のあるメンズカテゴリーは同15%増だった。カルヴィン・マクドナルド(Calvin McDonald)最高経営責任者は、「2024年の第1四半期は、メンズシューズの発売に注力する。同分野において、さらに当社のイノベーションを発揮していきたい」という。